特撮ロケ地の記録

東映特撮のロケ地をひたすらチェックするブログです。分析はしません

フェス開催に思うこと

 

完全に私見です。

専門分野を超えた有機的な考察や論文引用はありません。

 

・今の感染状況を考えると開催は難しい

・子供たちになるべく日常的な活動のチャンスを与えるためにも大人は全力で我慢しませんか

・政府のガイドライン、中止基準も具体的にすべきでは。補償も込みで

・感染拡大下では主催者側も手順を説明した方が理解されやすいかも

 

主にこの考えですが、法律の範囲内で行なっていることに対して無責任に根拠なく非難しても何の説得力もないですね。

全大人が全力で我慢して、子供たちの学校行事ができる程度の感染状況にできないものかとずっと考えていますが…

 

私自身は20代の数年間にロックフェスに毎年参加して楽しんでいたのですが、メインのステージ前でわちゃわちゃするよりは小さめのエリアでのんびり楽しむ派でした。

特にフジロックは、第10回の2日目夜、ヘブンのストチーで心洗われた直後に大混雑のグリーンが無理すぎて、レッチリを遠目で眺めて大満足した人間なのでそもそものフジ観が偏っている可能性は高いです。

 

新型コロナウイルスが騒がれ始めた2020年、多くのフェスは中止になりました。

SNSでは熱心な参加者を中心に「残念だけど完全拡大してるから仕方ない」「コロナめ」「来年こそは!今年の分も楽しもう」とのつぶやき程度であった印象です。(すみませんが、その程度しか把握していません)

 

フェス開催について、広くざわつき始めたのは2021年4月のアラバキロックフェスの頃からではないでしょうか。

開催前には主催者側からも自治体側からも、開催検討に至るまでのやり取りが公開されましたが最終的には中止となりました。

協議中であることが川崎町から発信されたのが同年4月8日、開催決定とアナウンスされたのが4月20日、一転して中止が発表されたのが4月24日でした。

当時宮城県ではまん延防止等重点措置が適用され、5000人規模のイベントは不適当との意見が相次ぎました。

直前に。

感染状況なんて直前でないとわからないのですが、中止の基準は予め明確にされてなかったのだろうかと不思議でした。

というわけで、当時は

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などと考えていました。

学校行事などで集団での移動がある場合、移動先の病院に予め診療依頼を行うので完全にその発想でした。なお、強制力はありません。

 

さらに、文化を守りたいのであれば主催者側からお金を落とさない人々への説明も必要になりそうです。

自治体とのやり取り、交渉歴をオープンにして進捗報告

・開催の根拠となる政府のガイドラインを明示

ガイドラインの想定を超える大規模イベントでは安全性についてのデータや根拠を提示

・開催条件(日本国内の感染状況を含め具体的に)

・感染防止対策は専門家のお墨付きで

・地元の医療機関とのやり取り

・来客への条件(その時点で、スクリーニングに最適とされる方法で)

この辺は外せない最低ラインでしょうか…

 

ロッキンジャパンが茨城県医師会の警告により中止したこと、フジロックは開催したことについては記憶に新しいかもしれません。

 

同業者目線になってしまうのですが。医師会、プロとしては行動が遅すぎるのでは?

救急医療体制、感染症分野においてマスギャザリング対策は重要事項です。

何故、一年前から話し合いを重ねる(中止が望ましいのなら根拠も明確にして提示する)など当たり前のことをせず、直前に派手なパフォーマンスをするのか、理解に苦しみます。

 

フジロックも、5月にはラジオCMなどして「開催するの?」と話題になっていました。

それなのに、ほぼ調べもせず8月20日以降に「ありえない」「するべきでない」と騒ぎ始める同業者、プロ意識に欠けていると思います。

そこまで気になるなら、1年先までの大規模イベントを予めチェックして、期間的に余裕をもって主催者や自治体に提言するものでは?

医療従事者以前に、自治体は真っ先に妥当性の検討をしているとは思いますが。

 

開催後は、アーティストごとの炎上や補助金についてなど枝葉の議論が多かったようです。

 

突然知ったかぶりするのはSNSでの自由でしょう。

専門家でもないのに突然アクの強いことを言った人が注目される、SNSもワイドショーも似たようなもの。

例年開催していたフェスに対し半年以上前に中止基準や運営への提案を述べるよりも直前に過激なツイートする方が盛り上がるのが現状ですし。

でも救急医療や感染症、医療体制の専門家の自覚があるのなら、マスギャザリング対策や私見表明はお早めに、周辺住民や医療機関の心配するなら年単位でどうぞ?

…と思ってた私でもラインナップが想定外で驚き焦り希望がどこかに立ち消えました。

考えてるつもりでも全然ダメですね!能力の限界!

 

毎年恒例の雨宿りで密にならないか、正直今年のラインナップはそこまで惹かれなくて(好きなバンドはちらほらありました)フジファンよりも新規参加が多そうで客層が読めないな、国内アーティストだけだとフジの皮を被ったロッキンのような状態ができるけどひたちなかより苗場は過ごしやすくて熱中症は少なそうだなとか、勝手な想像をしていました。

 

一箇所に人を集めなくても、工夫して音楽を提供して経済も回す選択肢ってあると思うのですが…商売人であれば、我々一般人よりクリエイティブで発想力あると思うのですが、採用されづらいのかもしれませんね。

実際配信があってもなかなかじっくり見られないとしても、

ラインナップが例年のセンスで有料配信してくれたら、応援の気持ちも込めて大金注ぎ込んでました。

学生時代、何度も早割してもらったので。3日間で7000円安くなるんですよ。生ビール14杯分。

 

下調べ穴だらけの土壇場クレームおばさんになりたくないので、年が明けたら来年度の大規模イベントチェックはしようと思います。それまでに感染状況が落ち着いてくれればいいのですが。

 

更に完全なる個人的な話になりますが。

人々の日常を守りたいという目標があって救急の道に進みました。勤務先の三次救急病院は季節を問わず観光客の搬送が多く、労災での受診も絶えず、一方で地域に根差した二次救急的な受診への対応もあり、どんな診療も抵抗がないです。

だから正直、心の中では「みんな好きに過ごして人生満喫してほしい、何の懸念もなく仕事に取り組んでほしい、それで医療が必要になったら全部任せろ」としか思っていないのですが、ベッドも人手もすべてをうまく回す仕組みも無いのが現状です。

その辺は、現場の医師は無力で行政の方針次第だったりします。コロナ前からベッド増は常々訴えていますが削減され続けていました。診療報酬削減に垣間見える医療者への評価、扱い。そんな政治家を選んだのは国民とはいえ、もっといい形があると思うのですが。

 

感染症は公衆衛生上の問題もあり「好きに過ごす」だけで他人の健康を害する恐れがあります。

しかもCOVID-19については、まだ後遺症の予防方法がわかっていないからやはり罹患しない方がいいですね。その上で、どのような対策が正解なのか。

 

もし今まで医療に興味ないけどすごい頭脳の持ち主のお若い方がこのブログをチラ見してたら、是非お力添えを…お願いします…世の中を変えてほしい…